「家族計画 〜心の絆〜」トップページ ストーリー紹介 キャラクター紹介 高屋敷家紹介 スペシャル企画 「家族計画 〜心の絆〜」スペック

内容はともかく、危険なタイトルだと思います。
いいのかな?
いいらしいのです。
なんでいいんだろう……。
不思議です。
だいぶ古いことなので、記憶も曖昧ですが。
自分で企画を作って出したことがきっかけです。
それは一回没になりまして、その後内容をもっと社会派なものにして欲しい、という依頼を受けて、今の形にしたように記憶しています。
18禁美少女ゲーム業界の話ではありますが。
確か当時は、純愛を作法的に取り扱ったものが一つのジャンルとして完全に定着し終わった時期でした。
サンプルには事欠かなかった時代で、いろいろと分析をしまして、楽園願望だとか要素間の親和性だとか箱庭構造とか、細々と理屈っぽいことを考えていた頃です。
最高の箱庭=一つ屋根の下=家庭、ということで擬似家族ものというアプローチになりました。
元の企画からほとんどそのまま持ってきました。
その元の企画書を今見つけましたが、主人公が極道って設定になっています。
ホスト・薬物絡みは主人公側の事情として処理する予定だったようです。(注・Win版についてです)
五人のヒロインは、長女がおっとり型の性格をしていて、次女の準が三女(春花が次女に)になっていて名前が高嶺に、末莉は神奈とかいう名前になってます。他の設定はだいたい同じでしょうか。
親にもぶたれたことのない神奈には体罰に憧れているという設定があり、何に使おうとしていたかが偲ばれます。
久美景のサブルート、という要望をいただいて、その内容で仕上げました。
重く扱っても基本的に準ルートと同じ内容になるだけだと考え、ホームコメディ的な内容にしました。
勢いで乗り切る気まんまんであることは否定しません。
社会派、という発注を満たすべく莫大な労力を投じました。
完全に私のスキルを越えた要求であるため、それを満たした展開を思いつくまで延々と時間をかけるという、効率の悪い方法を採用せざるを得ませんでした。
やはり時間をかけすぎると罪悪感が出てきます。そこが一番つらい部分でした。
家族計画くらいのものを遅くとも半年くらいで作れれば、もっといろいろできる試みもあるのですが、まだまだレベル不足のようです。
精進しなければ、と思う次第です。
生涯現役で頑張りますので、ユーザーの皆さんも駆け足でオタクを卒業することなく、魂の赴くままなるようになっていきましょう。
※このインタビューは「電撃G's magazine 2005 1月号」に掲載されました。

「家族計画 〜心の絆〜」
シナリオご担当
山田一さんインタビュー
高屋敷春花(王春花)役
 佐々 留美子さん
高屋敷末莉(河原末莉)役
 片瀬 唯さん
高屋敷準(大河原準)役
久美景役
 今井 由香さん
高屋敷青葉役
 北都 南さん
高屋敷真純(板倉真純)役
 畠山 美和子さん
高屋敷寛(広田寛)役
 若本 規夫さん
劉家輝役
 子安 武人さん
劉楓役
 内川藍維さん
小夜役
 加仁 礼さん
山名由利役
 野神 奈々さん
山名順子役
 白井 綾乃さん
山名人志役
 天野 和仁さん
氷室冴子役
 武政 弘子さん
ウェルカム役
 吉田 信幸さん
良太役
 岡野 浩介さん
添田役
 山本 尚弘さん
母役
 乃嶋 架菜さん
少年役
 神保 康さん

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