名門の流れを汲む家系に生まれ、幼い頃は王女とも近しく 過ごしました。 しかし祖父母や両親を早くに亡くしてしまい、以後、 遠縁にあたるディクトールの元で育ちます。
このためディクトールの後継者として目されています。 しかしアストラッド自身は、そのような事に全く自覚が ありません。まだまだ、やんちゃな少年であり、難しい 政治には興味が無いのです。
宰相のことも、『厳しいけれど、仕事が出来る伯父さん』 程度にしか考えていません。

王女と同い年ですが、男の子であるがゆえか、恋愛感情よ りも、楽しく遊びまわることのほうに興味があるようです。
綺麗に着飾った王女を見ても、『それじゃ動きにくいよ』 といった反応しかしないほど。

基本的に活発で、あちこち動き回りたい性分なのか、 部屋でじっとしているよりも、とにかくあちこち無駄に 動き回りたがります。
木を上って窓から飛び込んでくることなど、ざらです。 王女に呼ばれれば走って飛び込んできますし、呼ばれなく てもやってくることも。

騎士ヴァルターとは、武術の師弟関係にあたります。 彼ら二人が王城にそろっているときは、鍛錬場でさわやかな 汗を流す二人を見ることが出来るでしょう。
もっとも熱血気質の二人のこと。気をつけないと剣やら 槍やらの修行に没頭し、王女そっちのけになってしまう かも……?