革命が起きた祖国を逃れ、ターブルロンドに亡命してきた 異国の王子です。
当時幼かった彼を哀れんだ先王によって、王国の客と なっています。
今は客の身分に満足せず、騎士として経験を積もうと しているようです。そうして、いつか祖国を復興すること を目標としているのです。

幼い頃の経験ゆえか、はたまた異国でただ一人生きてきた 緊張ゆえか、他人と接することを酷く恐れているようで、 いつも刺々しい雰囲気で居ます。

王女の配下となっても、常に距離を置こうとし、与えられた 親衛騎士の制服に袖を通そうともしません。
優しい言葉をかければ反発し、厳しい言葉をかければ 傷ついてしまいます。同郷の年老いた従者以外には、 心を許すことが出来ないのです。
しかしそんな状態は寂しいのだ、と判っては居るようで、 心を許せる人を、心の底で求め続けています。

苦労を知らないように見えるアストラッドやエリオット とは、少々折り合いが悪いようです。
また協会の司教に対しては、なぜか嫌悪感をあらわにします。 時には王城の中で、刃傷沙汰になるようなことも。
司教のほうは、その理由を知っているようですが……。