『120円の春』は各季節に、【主人公】と【ヒロイン】がひとりずつ登場します。
120円をキーワードにした出会いを通じ、お互いを知るようになるふたりの物語を日本特有の四つの季節が彩ります。

■『120円の春』
  田舎に引っ越した青年と、そこで出会った少女。
  一つの家を舞台に、現実を嫌い現状で満足しようとする青年と、
  現実に対し不安を抱く少女が出会い、交流を重ねることによって
  お互いに影響を受けて行く・・・。

■『120円の夏』
  数え切れない人と、人達の中で・・・
  無数とも思える巡り合わせの中で・・・
  「出会い」と呼ばれるモノがあるなら、
  それは特別で必然で神秘的なものかも知れない・・・
  自動販売機の前で偶然であった少年と少女。ある夏の日の、
  二人のストーリー。
120円の夏、自動販売機の前で、偶然に。
偶然? それとも必然?
たまたま乗り合わせただけのはずだった。

■『120円の秋』
  ふと見たテレビの運勢占いのアドバイス。
  『人助けが幸運の鍵です』
  久しぶりの休日、幸運の鍵…
  何か楽しいことが起こりそうな、
  そんな期待を膨らませて街へ出掛けると
  そこには、明らかに手助けを必要としそうなヒロインの姿が。
  思わず、危機?を救い得意気な主人公。
  しかし彼女は反対に怒り出してしまった。
  そこから始まる二人の、
  ちょっと不思議なショートストーリーです。

■『120円の冬』
  田舎に向かう鈍行列車にたまたま乗り合わせた
  フリーターの青年と女の子。
  大人になりかけた青年は少女との出会いを通して
  子供の頃に抱いていた思いを蘇らせる。
  「何でも出来る」「何にでもなれる」と思っていた子供の頃を
  ほろ苦く思い出すのだった・・・。

ほろ苦く残る、記憶の中の風景。
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