ラグナロク・5
    ヨルムンガンドも最期に毒の息を吐きかけ相打ちとなる。

    軍神であるテュールは、冥府の門番ガルムと対峙する。テュールは片腕の戦士ながらガルムを圧倒したが、ガルムが死に際にテュールの首をかみ切り共倒れをする。

    そして、巨人の血を受け継ぎながらもオーディンの義兄弟であり、アース神族でもありながら最後は神々と対立する道を選んだロキは、神々の番人ヘイムッダルと対峙する。しかし、ロキはこのヘイムッダルと相打ちに終わってしまう。奸計の神、トリックスターと呼ばれたロキは、直接の戦いは得意としていなかったのである。

    神々、そして巨人たちが次々と倒れていく中、太古の世界最期の戦いが始まる。豊穣の神フレイとムスッペルの長スルトが対峙したのである。フレイは、鹿の角を武器にスルトに善戦をするが、スルトに斬り裂かれてしまう。スルトは、フレイを倒した勢いで右腕の炎の剣で世界に業火を放ち、炎の海に全てを沈めたのである。

    この炎の剣が、実はレーヴァテインだったのではないだろうかという解釈もされている。

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