自然の守人 ロイ・1

    ユーラメカ大陸の北方にある大国ノルヴェに住んでいた元きこり。

    ノルヴェは、北にあるにも関わらずユーラメカ大陸より穏やかな気候となっている。そのため、緑豊かな森なども多く存在する。

    その緑豊かな森の一つに飲めば不老不死となる酒の原料がある森があり、ロイはその森の番人だった。不老不死の原料を求めやってくる者に対し、時には言葉で、時には力で追い払っていった。彼は、原料を守るだけではなく、森に住む動物や植物を守り自然の中で恋人と暮らしていた。そんな彼を森の精霊たちは、感謝し、そして愛し加護をもたらしていたのである。。

    しかし、不老不死を求めてきた悪魔がこの平和の森を一転させる。この悪魔は炎に包まれた姿をしていて、不老不死を得ることにより二十万年後に天へ帰れると考え、やってきたのである。

    不老不死の原料を取るにはロイが邪魔だと思った悪魔は、彼を森から引き離そうと画策する。そして、彼の恋人をさらい殺したのである。

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