「あれ?もう来てたんだ!負けたー!」
「わたしのクラスの方が授業の終了が早かっただけよ。マールの負けではないわ」
柔らかなブラウンの髪をサイドに結わえた少女がマールと呼ばれた少女に答えた。
「そうじゃないの!あたしよりシェルの方が先に着いてたんだから、負けなんだよ!悔しい!」
頭に大きな花の形のリボンを付けたきれいなピンクの髪をショートカットはとても活発な印象を与えている。
シェルと呼ばれた少女は大人びた雰囲気で身長も高く、同じ年の二人だがかなり対照的な容姿である。
そして…
「はぁはぁ…走っていっちゃダメって言ったのに…いたた…」
光沢ある美しい黒髪をツインテールにした少女がようやく頂上にたどり着いた。
途中転んだようで洋服がところどころ汚れてしまっている。
「リルテったらまた転んだの?せっかくの可愛いお洋服が台無しよ」
最後に到着した少女の名はリルテ。ツインテールを軽やかに振って二人に近づいてくる。
「だって授業が終わったとたんにマールちゃんが走りだしちゃったんだもん。慌てて追いかけようとしたら…」
「だって、リルテを待ってたらごはん食べた後に遊ぶ時間がなくなっちゃうでしょー」