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先生: |
さて、今回も研究所の第五回目レポート発表だ。
今回もアシスタントに手伝ってもらうぞ。神城、挨拶よろしく。
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綾人: |
はい、よろしくお願いします。
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先生: |
んじゃ、始めるか。
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綾人: |
今回の研究課題は
「みんなで雪合戦!どのチームに参加したい?」ですね。
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先生: |
ま、若干時期外れの課題だがそこはスルーして。気になる結果は…
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綾人: |
へえ、蓮、僕たちが1位だって。光栄だね。
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蓮: |
まぁ、冬は体がなまりがちだから適度な運動になっていいかもしれんが、
まさか俺たちに頼って楽をしよう、なんて思ってないだろうな?
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綾人: |
でも、女の子を前面に立たせるなんて、できないでしょう?
ここはやっぱり僕たちが頑張るべきじゃないかな、蓮。
もっとも、僕はあまり戦力にならないような気もするけど。
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蓮: |
…お前に倒れられてもそれは問題だろうが…。
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先生: |
お前らが1位か。ちょっと予想外だな。元気なやつらが上位に来ると思ったんだが。
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綾人: |
確かに僕たちはあまり活発に運動するイメージがないかもしれませんね。
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先生: |
神城はそもそも運動向きじゃないだろ。体育祭も記録係だしな。
ま、その分一ノ瀬に頑張らせりゃ良いわけだが。
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綾人: |
蓮は万能タイプですから。きっと何させても上手にこなすと思いますよ。
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先生: |
戦略立てるのは得意そうだしな。っつーか、ずいぶん一ノ瀬の負担がデカイんじゃねえか?
そもそも一ノ瀬は参加しそうにねえしな…。
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綾人: |
ふふ、ああ見えて蓮は意外と負けず嫌いですから、いざとなれば頑張ってくれますよ。
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颯大: |
先輩と雪合戦ってすっごく面白そう!!
剣之助、やるからには絶っ対勝つからね!!
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剣之助: |
オレと深水はまあ運動得意なんで大丈夫なんスけど、先輩、こういうの得意でしたっけ?
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颯大: |
苦手でもいーじゃん!それに、ボクと剣之助がいるんだからそう簡単に負けたりしないよ。 ね!
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先生: |
勝ちに行くんならこのチームじゃねえの?
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綾人: |
ふふ、深水君なら寒くても元気いっぱいでしょうしね。
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先生: |
ま、若いからな。
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綾人: |
先生だってまだまだ若いでしょう?
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先生: |
さすがに、雪合戦とかはなあ…。寒い日はウチで熱燗だろ。
オレ様の若さはこういう事じゃなくて別の時にだな…
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綾人: |
ええと、残った3位は…
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楓: |
雪合戦…ですか? 面白そうですね。
合戦といえば、やはりカブトなどが必要になるのでしょうか?
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雅紀: |
あはは、違うって。雪玉作ってぶつけ合うんだ。結構燃えるんだぜ?
うーん、強敵はやっぱ1年生チームかな。
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透: |
僕はあんまり運動とか得意じゃないから、役に立てるかあんまり自信がないんだけど…。
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雅紀: |
あ、じゃあ俺が前線で投げて、木野村はどんどん雪玉作るっていうのはどう?
後ろで雪玉作ってくれる役がいないと攻められないし、結構大事なポジションだぜ?
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透: |
そ、それなら僕もやれそうだね。うん、がんばるよ!
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楓: |
よいしょ、と。雪玉を作ってみたのですが、これくらいでよろしいのでしょうか?
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透: |
えっ、時田くん、それは…
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雅紀: |
どっちかっていうと雪だるまじゃあ…
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先生: |
…雪玉デカすぎんだろ。
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綾人: |
でも、雪だるまの壁ができてたら攻めづらいかもしれませんよ?
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先生: |
それもそうだな。まあ、楽しけりゃいいか。適度な運動もできるしな。
これに適度な食事を合わせればダイエットの基本もばっちり。ただし…。
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綾人: |
ふふ、運動の後に食べ過ぎないように注意、ですか?
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先生: |
お、わかってんな神城。さて、ここらで今回の結果をまとめると?
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綾人: |
勝ち負けよりも、メンバーって事でいいのかな?
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先生: |
まあ、接戦ではあったけどな。
人数が多い2年チーム、少数精鋭の1年チームよりは頭脳プレーっぽい3年チームに入りたい、と。
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綾人: |
君ならいつでも大歓迎だよ。蓮と僕で君を守ってあげられるように頑張りたいな。
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先生: |
神城は体調が悪くならねえ程度にな。
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綾人: |
ふふ、わかってます。
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先生: |
そんじゃ、次回の研究課題もチェックするのを忘れねえように!
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